M&A実施における財務部門の役割とは

2013年に続き2014年はM&Aが活性化すると予測されている。メリルリンチ社の“The Future of M&A in the Americas,” によると、2013年は、1000社(2千67億ドル相当)もの買い漁りが年始8週間で始まり、そのうちの567件が1千760億ドルをもしめる。さらに、2/3ものアンケートに応えた経営層は、2013年以降はM&Aがより活発化すると考えている。

財務担当者にとっては、M&Aといった大きな経営戦略に関わるよい機会となる。財務部門は業務をこなす、という認識のされ方から、リーマンショック以降、「財務戦略」という企業における更なる重要な立ち位置にまかされるようになったと、Kyriba CorpのVPボブ・スタルクは話す。

自由に使える資金が少なくなるとともに、取締役会でもいくら投資に資金をまわせるか(ここで云う投資とは広義での成長への投資という意味で、「財テク」という意味ではない)に関心が集まり、財務担当者が、正確に今現在どのようなエクスポージャーがあり、余剰資金はどれほどあるかレポーティングできたら、 M&Aといった経営戦略の一端を担うことができる。

JPモルガン社が行ったサーベイでは、44%もの財務担当者は、IRの公表前に何らかの形でM&Aに関わったと答えた。今までであれば、買収後/買収公表後に財務部門は関わるように指示されていたが、最近ではM&Aの案件を査定する時点から関わるようになってきている。

もちろん、M&Aに関わるようになり、財務部門は新たな課題に直面する。例えば役員の財務担当者、もしくは財務部門の捉え方である。多かれ少なかれ、役員は財務部門を数字を管理する部門だと考え、資金を動かすだけの部門だと考えられる場合がある。

また、財務部門は戦略的な側面で企業を支えなければいけない。例えば、財務分析に時間を費やしたり、資金繰り予測などの企業の運転資本(Working Capital)を熟知し、経営企画もしくは経営判断を下す方々に財務状況を正しく適切にレポーティングできていなければいけない。単に数字を扱う人々と軽んじてとらえられないためには、もちろん、業務時間のすべてを数字を追うことだけに使うべきではないし、時間がかかるマニュアル・タスクの業務効率化のためには自動化が必要である。

財務担当者もしくばCFOは買収完了後に、買収した会社の財務や経理状況を、長期的に効率化(コスト削減)するために判断する必要がある。

買収完了後に財務担当者の仕事は終わりだと思われがちだが、本当はそうではない。M&A後、M&A対象社の財務システムがHQのシステムとシームレスに連携しているか(連携していない方がお多いらいしいが)、すぐに連携が始まっているか確認しなければならない。つまり、M&Aの計画・実行・フォローの全ての段階において財務部門は関わらないといけないのである。

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