為替取引の評価・監査プロセスを変えずに、為替管理をシンプルにする方法

Tom Gavaghan
7月 25, 2017

トレジャラーの多くは、デリバティブに関する会計基準が複雑なおかげで、効率的なヘッジ行為ができないと思っているのではないでしょうか?

為替管理プロセスをシンプルにすることについて、キリバは、トレジャリー・ベストプラクティス・シリーズのひとつとして、Simplifying Regulatory Compliance for Your FX Hedging Programというウェビナーを開催しました。これは、キリバのプリセールス・マネージャー、Tom Gavaghanと、Actualize consultingのシニアコンサルタント、Jonathan Zemanとそのチームが協同で行ったものです。

エクスポージャー管理から、フロントオフィス、ミドルオフィス、バックオフィスまで為替管理プロセス全体の中には、数多くの要素があります。このウェビナーでJonathanとTomは、特にミドルオフィスについて議論を深めています。具体的には、透明かつ監査しやすい評価プロセスについてです。さらにまた、ヘッジ関係の文書化と為替取引に関する会計処理のSTP化の詳細について議論しています。

Additional reading: Building the Business Case for a Treasury Management Solution

その議論の中で強調されたのは、いかにテクノロジーが、特にトレジャリーマネジメントのテクノロジーが、会社の為替管理をシンプルにするうえで、重要な要素であるかという点です。為替管理をサポートするテクノロジーを導入するときには、次の3つの問いを検討しなければなりません。

 

1.    フロントオフィス: 外貨のエクスポージャーについての情報をERPやその他のシステムから、どれだけ容易にトレジャリーマネジメントのシステムに統合、一元化できるか?

2.    ミドルオフィス: 現在のポートフォリオの評価に使うマーケット・レートをどこから取得するか? 監査の結果をいかに簡単に文書化するか?

3.    バックオフィス: 時価評価した結果について、いかに自動的に仕訳を作成して、総勘定元帳につなげるか?

 

フロントオフィスでは、キャッシュフローのエクスポージャーと、バランスシートのエクスポージャーを把握するために、いくつかのツールが使われていると思います。そのツールとは、ERPの中にあるかもしれませんし、単純にスプレッドシートで管理しているかもしれません。これらのエクスポージャーを効率よく一元化して、そのヘッジ状況まで効率よくトラッキングするには、トレジャリー・システムによって、現在使っているシステムやツールを改変することなく、それらから容易にデータを取り込み一元管理しなければなりません。

ミドルオフィスでは、時価評価のプロセスにおいて、そもそもまず評価に使うマーケットデータがどこから取得された、どのような位置づけのデータなのかを把握しておかねばなりません。これは内部監査でも外部の監査人による監査でも必ず聞かれることであって、従って、プロセスの透明性が鍵です。評価に用いるデータと評価結果が容易にまとめられれば、四半期ごとの評価作業が大いに楽になります。時価評価プロセスにおいて、フロントオフィス、ミドルオフィス、バックオフィスそれぞれにおいて使用されているシステムやツールが多ければ多いほど、監査においては監査人からの質問事項も多くなり、その対応作業が膨大かつ複雑なものになります。トレジャリーマネジメントのソリューションを使えば、フロントオフィスが持っているデータやレートと、ミドルオフィスが評価のために使うデータやレートを常に統合できるので、評価にかかるシステムを一つにでき、結果として監査に費やす時間も大幅に削減されます。

バックオフィスでは、そのシステムをERPと容易に連携できるようにして、評価にかかる仕訳を自動化しなくてはなりません。ミドルオフィスでの評価作業から、その仕訳がERPの総勘定元帳まで、一切人手を介さず自動処理されることで、時間のロスもなくなり、オペレーショナルリスクも減ります。

あえて一言にまとめると、為替管理プロセスのベストプラクティスは、為替エクスポージャーの把握、ヘッジ取引の実行、時価評価とその仕訳作成と一連の文書化作業を、一気通貫で自動化することにつきます。貴社の為替管理をよりシンプルに、より自動化しようと考えているのであれば、ぜひこちらからそのウェビナーを聞いてください(英語)。

*本ブログは2016年8月の英語記事を翻訳したものです。オリジナルはこちら

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