【IT部門必見!】ERP導入プロジェクトにおける銀行接続の問題点と解決策 ~キリバの”Connectivity as a Service”~

11月 25, 2019
白鳥 利幸

銀行との接続に潜む様々な課題 グローバル企業がグループ全体でSAPなどのERPの全社導入を行う際に直面する問題として、「ERPと銀行の接続をどうするか」、という問題があります。支払業務において、ERPから出力した支払指図のデータファイルを、セキュリティを担保した状態でいかに銀行に送信するか。これは一見簡単なようでありながら、実はなかなか難しい問題です。

もしERPからダウンロードした支払指図ファイルを手作業でインターネットバンキングなどの銀行システムにアップロードしている場合、支払指図データの改ざんリスクが発生し、安全性が十分に担保されないため、内部統制上の大きな問題点となる可能性があります。

<手作業で送金実行を行う際のイメージ>

 

一方で、支払指図ファイルを銀行システムと自動連携させようとした場合、ERPと支払銀行の組み合わせの数だけインターフェースの開発が必要となるため、IT部門が負担するコストが大きく膨らんでしまう恐れがあります。このような内部不正やサイバー犯罪にシステムとして厳重に対策を講じる必要があり、さらに、銀行のオープンAPIへの対応など、業務ニーズの変化に応じて将来的な拡張性も担保できる仕組みを用意しておく必要があります。

<支払指図ファイルを銀行システムと自動連携させる際のイメージ>

キリバによる解決策とメリット

このようなERPと銀行の間の接続に関する問題のことを弊社では「お金の流れのラスト1マイル」と命名して問題提起をしていますが、ERPと銀行の間の接続をキリバを介して行うことにより、これらの問題をすべて同時に解決することが可能です。

<キリバの支払管理ソリューションを使った際のイメージ>

 

1. ERPと銀行の間のインターフェース開発コストの低減

ERPで出力した支払指図データを各銀行のシステムに連携する場合、特に海外送金も含めると各銀行ごとに受け取れるフォーマットが異なっているため、銀行の数だけインターフェース開発の工数が発生します。

さらに、本社だけでなく国内・海外の子会社も含めて考えた場合、異なるシステムを利用している場合はそちらについても同様のインターフェース開発が必要となります。

つまり、企業グループ内で利用しているERPの数と取引銀行数の組合せの数だけインターフェース開発が必要となり、これに必要となる情報システム部門の工数は莫大なものとなります。しかも銀行との接続方式は銀行によって異なり、例えば大手銀行の場合はダイレクト接続、国内銀行の場合は全銀接続、外国銀行の場合はSWIFT接続など、多様かつ複雑です。

 

この問題に対し、キリバはペイメント・ハブと呼ばれるアプローチにより抜本的な解決策を提示しています。キリバは企業グループ内の各会社が利用するERPから支払データを受け取り、それを各銀行が受け取れるフォーマットに自動変換した上で各銀行に送信します。このフォーマットはキリバがすべてメンテナンスを行うため、銀行側で受け取れるフォーマットに変更が生じた場合はキリバの方で無償でフォーマットの改修を行います。

キリバは4万種類以上の支払シナリオに対応した「フォーマット・ライブラリ」をメンテナンスし続けることで、他社では真似のできない「Connectivity as a Service」の提供、つまり、銀行との接続をパッケージサービスとしてすべてワンストップでサポートすることが可能となります。

このようにしてERPの銀行接続をすべてキリバにアウトソースすることにより、お客様のIT部門は通常必要となる多額のインターフェース開発コストとメンテナンスコストを大幅に削減することができます。

 

2. 内部不正とサイバー犯罪への対策

キリバではERPからのデータ取り込みや銀行へのデータ送信を自動化することが可能であるため、支払指図データの改ざんリスクを根絶することが可能です。また、例えばERPから取り込んだ支払指図の口座番号が何らかの理由で変更された場合や同じ支払先口座に少額で何度も支払が行われた場合など、様々な不正シナリオに対応した不正自動検知の仕組みを提供し、さらに機械学習による異常データ自動検知の仕組みと組み合わせることでグループ全体の膨大な支払データに対して人手をかけずに網羅的な不正のチェックが可能となり、内部統制および牽制の水準を高めることが可能となります。

また、外部からのサイバー攻撃に対応するため、SOC2のセキュリティ基準に準拠した厳格なセキュリティ監査を定期的に受けるだけでなく、サイバーセキュリティの専門チームが24時間体制で監視を続け、侵入テストや脆弱性テストを常時行っています。

 

3. 将来的な拡張性への対応

キリバは銀行との接続をパッケージサービスとしてすべてワンストップでサポートしているため、各地域の標準フォーマット変更や各銀行のフォーマット変更への対応だけでなく、例えば銀行のオープンAPIへの対応やSWIFT GPIへの対応など、

テクノロジーの進化や業務ニーズの変化に応じて将来的な拡張性を担保した仕組みを提供することが可能です。

 

最後に

ここまで見てきたように、ERP導入に際して必ず問題となる銀行との接続に関する課題に対してキリバは解決策を提供します。ERP導入プロジェクトにおいて、グローバルの銀行との接続とそれに伴うフォーマット開発は

複雑で専門知識が求められる、負荷の高いタスクであるため、これをキリバにアウトソースすることで、プロジェクトの遅延リスクやコスト増大リスクを抑え、スケジュール通りのERP導入に寄与することが可能となります。

 

白鳥 利幸 (Shiratori Toshiyuki)

キリバ・ジャパン株式会社 ソリューション コンサルタント
事業法人向けトレジャリー・マネジメント・システムのソリューション・コンサルティングを20年以上経験し、数多くの講演活動や提案活動に携わる。2016年よりクラウド型のTMSで成長著しいキリバにて、財務業務の高度化を通じて日本企業の国際競争力強化の一翼を担うべく活躍中。
 
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