インハウスバンク接続機能*は、5つの意味でリスクとコストの増大につながる

By Bob Stark 2021年1月5日

*インハウスバンク接続機能とは、自社開発による会計システムと銀行との接続機能をさします。

 

支払(ペイメント)は大企業にとって、時間と費用の両面で負担の大きいプロセスです。銀行と支払システムを接続するため、企業がインハウスバンク接続機能を用意している場合、とりわけ負担が増える傾向があります。この場合、社内IT部門または外部のコンサルティング会社が接続機能を保守します。インハウスで銀行接続機能を用意する場合、社内IT案件としてゼロから取引先銀行との接続機能を構築します。申請から承認までの支払イベント全体を開発し、銀行指定のフォーマットで企業ERP(企業資源計画)システムからAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)またはSWIFT経由で支払データを取得して、銀行が支払承認をERPに返信します。

 

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次のいくつかの理由から、インハウスバンク接続機能はコスト面で非常に非効率的だと言えます。

 

1.手数料引下げ、商品・サービスの取引条件などの交渉が難しくなります。

 

社内ERPシステムと各銀行との接続性のサポートに多額の投資が必要となるため、企業の接続先は基本的に少数の銀行に限られます。その結果、多額の手数料を払うことになります。銀行間の競争によるメリットを受けられないからです。銀行も、企業側が取引先を変えられないと分かっていれば、価格を下げるインセンティブが減ります。

 

2.新たなイノベーションを活用しにくくなります。

 

現在、支払分野で多くのイノベーションが起きています。しかし、インハウスバンク接続機能に縛られている企業は、API経由の銀行ネットワークとの統合などを行えないため、最先端の支払システム またはテクノロジーを活用できない可能性があります。支払のイノベーションを逃すと、ビジネスに付加価値を加えコストを削減する機会が減ります。

 

3.インハウスバンク接続機能の保守が難しく、多額の費用がかかります。

 

銀行の新たな要件や業界水準に対応するため、インハウスバンク接続機能を定期的にアップデートする必要があります。分かりやすい例は、金融通信メッセージの国際規格ISO20022への移行です。企業は、インハウスERPの支払フォーマットを更新するか、銀行などのサードパーティに料金を支払って、レガシーフォーマットをISO 20022対応XMLペインに変換する必要があります。どちらにしても、多大な費用と計画が求められます。

 

4.支払管理を標準化できず、不正な支払のリスクが高まります。

 

多くの企業が現在、複数の支払システムと複数の支払ワークフローを使用しています。財務部門が財務管理システムを用いて支払申請を行っても、買掛金部門はERPモジュールを使用し、他の部門は銀行ポータルにアクセスしてしまうかもしれません。別々のシステムを使用するせいで、一貫性ある支払管理を行えず、ミスや不正な取引のリスクが生じます。

 

5.支払いの可視化の欠如は機会費用の発生をもたらします。

 

買掛金部門が支払を行い、財務部門がその費用を調達してくれると思いこむのは、よくあることです。しかし、資金繰り管理を最適化するため、財務部門は支払プラットフォーム全体の透明性を確保しなければなりません。可視化できなければ、資金繰り需要を概算で見積もったり、銀行に遊休資金を放置することになります。そのいずれも、余剰資金の利益率上昇や運転資本の引き下げにはつながりません。

 

テクノロジーの進歩によりグローバルな支払環境は多くの点で改善していますが、社内ITソリューションやインハウス接続機能に頼る企業は、支払戦略をモダナイズし、価値を高め、支払コストを削減する機会を失っています。

 

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幸い、費用対効果の高い支払を実現する上で、テクノロジーは課題を提起すると同時に、解決策も示してくれます。その解決策が「ペイメントハブ」です。ペイメントハブは、世界の全ての銀行への標準化された接続機能を提供し、取引関係のモビリティを高め、別々の支払フォーマット、システム、ワークフローがもたらすリスクを削減します。SWIFT、API、FTPなど複数のプロトコルを用いて銀行と直接接続するため、単一のシステム経由で支払ワークフローが一元化され、銀行への手数料、ソフトウェア費用、社内サポート費用、社外コンサルタント費用などを削減できます。

 

ペイメントハブを使えば、CFOは社外に流出する資金への統制を強化できます。全ての支払を一元的に可視化できるため、運転資本を効果的に管理し、当座貸越や緊急資金を確保する必要性が減ります。さらに不正な取引を防ぎ、 新たな銀行フォーマットやテクノロジーへの速やかな移行を可能にし、経理部門が新市場でのビジネスを一層スピーディに支援できます。ペイメントハブの導入により、支払を取引プロセスではなく、戦略的なツールにできるのです。  

 

この記事は、業界サイト『The Global Treasuer』に次のタイトルで掲載されたものです。: 代価を伴う支払:インハウスバンク接続機能の真のコスト(英語)

 

*本記事は2018年11月に掲載された翻訳版となります。オリジナルはこちらをご参照ください。

 

関連資料:

 

【Webページ】支払・送金

 

【セミナー】2019年8月28日東京開催:「企業価値向上に向けた インハウスバンクへの取り組み」セミナー

 

【製品デモ動画】支払管理ソリューション 紹介 (06:01)

 

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