まだあなたが知らない銀行接続の落とし穴

By EricksonRB 2016年10月11日

*本ブログは2016年5月の英語記事を日本語訳したものになります

 

財務管理システム(TMS)の選択基準には、複数の評価項目があります。その項目の中でもっとも重要なのは製品機能でしょう。そして製品選択は、製品デモの場でほぼ決まると言っても言い過ぎではないでしょう。製品デモは、そのTMSが提供する機能のスナップショットです。製品選択がデモで見た機能に大きく左右されるのは致し方のないことでしょう。TMS機能が業務要件を満たしているかどうかは、極めて重要です。しかしながら本当は、業務機能だけでは決められません。TMSベンダーの付加価値を確認する観点で、デモされた機能とともに考慮すべき要素が他にもいくつかあります。顧客サービスの内容と質、製品の機能拡張実績、TMSベンダーの決算内容、技術的な側面やセキュリティ、といった要素はすべて、優れたTMSベンダーにはあるものであり、TMSを選択する際の重要な選択基準です。

 

銀行接続に関する機能やサービスはTMSベンダーに確認すべき、極めて重要度の高いポイントの一つです。貴社の取引銀行と接続して、銀行取引明細や支払指図を絶えず自動で送受信することは、TMSの核となる部分です。この根本的なサービスに制限があれば、TMSの業務機能がどれだけ魅力的であったとしても、その魅力は半減してしまいます。銀行接続機能が弱ければ、TMSの業務機能は正常に機能しません。

 

さまざまなTMS製品が売られていますが、銀行接続に関する機能やサービスは千差万別です。そのため、「貴社のTMSは弊社の銀行につながりますか?」と聞くだけでは不十分なのです。銀行接続部分が不得手なTMS製品の場合、その落とし穴を見過ごすことになります。

 

具体的には次のような質問をTMSベンダーに投げかけてみることをお勧めします。

 

1.    銀行接続の機能やサービスは自社で運営されていますか? それともサードパーティのサービスを利用していますか?

 

2.    貴社は、顧客企業に代わってSWIFTのBICコードの管理をされていますか? それともBICの管理はサードパーティに委託していますか?

 

3.    もし銀行接続部分を外部委託しているのであれば、どのサービスを利用していますか? もし、接続タイプ(SWIFT接続、ホスト間接続、全銀手順など)によって複数のサービス業者を利用しているのであれば、すべてリストアップして、次の質問にお答えください。

 

4.    銀行から取得する銀行取引明細について、どのプロトコルとフォーマットに対応していますか? もし貴社がすべてもしくは一部のプロトコルを外部委託しているのであれば、その委託先が対応できるプロトコルとフォーマットをお答えください。

 

5.    銀行へ送信する支払指図について、どのプロトコルとフォーマットに対応していますか? もし貴社がすべてもしくは一部のプロトコルを外部委託しているのであれば、その委託先が対応できるプロトコルとフォーマットをお答えください。

 

6.    SWIFT接続についてどのような接続オプションを提供していますか? 弊社に最適な手段はどれですか?

 

7.    銀行接続に関する契約のスキームと手続きはどのようなものですか?

 

8.    銀行取引明細の取得に関して、もし問題が発生したときは、誰がその解決にあたりますか?

 

9.    貴社のSOC2タイプIIの認証は、貴社の銀行接続ソリューションも含んでいますか?

 

10.  貴社は銀行接続をモニタリングしていますか?

 

11.  貴社の価格には銀行接続部分も含んでいますか?

 

上記の質問をTMSベンダーに投げかければ、プロジェクトが進行するにつれて課題となるポイントが見えてきます。製品デモがどんなに素晴らしかったとしても、上記の質問は必ずTMSベンダーに聞いてください。製品デモで見せられた機能が、デモの通りに動作するための前提条件です。最高のプロジェクトメンバーを揃えることがプロジェクトの成功に向けた最初のステップですが、正しいTMSベンダーであれば、短期的・長期的な課題を貴社のメンバーとともに解決するでしょう。もし他にご質問があれば、またもし銀行接続について議論したいことがあれば [email protected]までメールをお寄せください。

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