バラバラなシステム手作業の事務処理。これが支払業務のトレジャラー最大のネックだ

By timwheatcroft 2016年6月27日

*本ブログは2015年9月の記事を日本語訳したものになります

 

キリバは最近、財務専門のコンサルティング会社、ストラテジック・トレジャラー社とウェビナー(ウェブ上のセミナー)を開き、支払をめぐる課題や、銀行や当局に対して働きかけていくべきことについて議論しました。支払業務はトレジャリーの役割のなかで、非常に核となる業務です。このウェビナーの参加者の97%は、トレジャリーは少なくとも何らかの支払に携わっていると答え、その半数の回答者は、給与支払に加え、グループ外第三者への支払と、グループ内の資金移動の両方に関与していると答えていました。実際、今年にキリバが英国のAssociation of Corporate Treasurers(コーポレート・トレジャラー協会)と行った調査でも、トレジャラーの57%が支払は毎日のコア業務であると答えています。

 

 

支払がトレジャラーのコア業務であると言っても、だからといって何も課題がないわけではありません。現にそのウェビナー参加者の55%は、業務の自動化ができていないことが最大の問題であると答えています。また参加者の17%は、複数の支払システムを使わないといけない点が重要な問題だと述べています。

 

延べ四分の三の回答者がIT面の課題が大きいと答えたことを考えると、支払業務を改善する唯一のソリューションはペイメントハブ(支払業務を集約して行うプロセスとシステム)であると言っても言い過ぎではないでしょう。実際に回答者の40%がペイメントハブに期待していると回答しています。

 

それではペイメントハブはどのように支払業務を効率的なものにするのでしょうか? その主なメリットは以下のようなものです。

 

リスク逓減

 

ペイメントハブによって、支払が1か所に集中され、その手順が標準化されることによって、スピアフィッシングやソーシャル・エンジニアリングによる詐欺のリスクが低くなります。ペイメントの集中管理は内部監査チームのみならず、外部の監査人からも求められるところです。

 

(訳注)スピアフィッシングとは、もともとは銛などで魚を突き刺して釣る方法で、それを転用して、特定の人物を狙い、偽のメールを送ってパスワードや個人情報などを詐取する詐欺のことを指します。たとえば財務担当者の上司を装って送金を指図するメールを担当者に送りつけたりします。ソーシャル・エンジニアリングとは、コンピューターウィルスやハッキング等のIT技術に頼らずに、直接相手から聞き出したり、盗み聞き、盗み見して、秘密情報を取得する方法です。たとえば上司を装って電話をかけパスワードを聞き出したり、IDやパスワードを書いた付箋を見て暗記したりします。いずれもターゲットになった担当者は、だまされたり、見られていることに気づかず、送金を行ったり、パスワード等の情報を渡したりしてしまう詐欺です。ペイメントハブによって、特定の場所と特定の時間帯に特定のルールに基づき支払を行わせることによって、このような詐取を防止するものです。

 

責任の所在の集中化

 

ペイメントハブから送金指図ファイルが銀行へ直接人手を介さずに送られます。ペイメントハブは、最後の門番のような位置づけです。送金金額、仕向・被仕向銀行の所在地、送金通貨にかかわらず、ペイメントハブを管理するチームがすべての支払の最終責任を負う形になり、責任の所在が明確になります

 

グローバルの見える化

 

すべての支払を自動化すると、すべてのキャッシュアウトが可視化されます。よって、どこにいくらの資金を置くことが最適なのか、適切な意思決定ができます。

 

コスト削減

 

ペイメントハブがなければ、仕向銀行ごとにインターネットバンキングや送金サービスを利用して送金しなければなりません。ペイメントハブを使えば、これが一つになります。仕向銀行ごとに手作業で行っていた時間が、ペイメントハブによる自動化によって削減され、そのROIが計算できます。

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