ERPと銀行の統合、 その複雑さを理解する

By Kyriba 2020年7月3日

今後5年のうちに、法人用ソフトウェア業界に劇的な変動が起きるでしょう。10年後には大部分の企業がクラウド上でERPを運用しているでしょう。 これにより間違いなく、ERPファームに加え、この大規模な取り組みを活用して、何年にも及ぶ移行プロジェクトの恩恵を受ける準備を整えているシステムインテグレーターの利益が急増します。移行プロジェクトの多くはグローバルな性格のもので、複雑なグローバルな銀行統合への対応が求められます。

我々がクラウド移行プロジェクトで支援し、既に移行プロセスに着手している企業から、何度も同じセリフを聞かされます。「こんなに複雑で時間がかかるとは、思いもしなかった」と。それどころか、キリバが連携する多くのシステムインテグレーターによると、銀行統合は、プロジェクトで最もリスクが高いコンポーネントのひとつだといいます。

プロジェクトが複雑なのは、必ずしも銀行インターフェイスの開発が理由ではなく、銀行のスケジュールに振り回されるからです。現在の企業のIT部門は、バックオフィスシステム間のインターフェイス構築の経験は豊富ですが、これらは基本的に固定的なインターフェイスであり、新たなリソースは必要ありません。銀行インターフェイスに取り組む場合、IT部門は一般に、銀行と調整を行うため多くのリソースを必要とします。これにはIT、トレジャリー、AP、コネクティビティの各部門やSWIFTサービスビューロに加え、銀行のIT部門も含まれます。仕様を策定しても、それが最初のテストで合格することは滅多になく、開発チームが再構築と再テストを行い、もう一度調整作業をこなさねばなりません。銀行からテストフォーマットの承認を得るのに、2~5倍の労力が必要になる例も目にしてきました。

銀行がフォーマットを承認したら、IT部門は、開発 > テスト > QA > 非本番環境 > 本番環境を含む本番リリースに向けた社内手続きを進めねばなりません。実際、1種類の支払フォーマットを開発、テスト、リリースし、業務担当者が本場環境で使用できるまでに6カ月以上かかることも珍しくありません。

よく目にする誤解は、SWIFTは全ての銀行が使用する標準的なメッセージタイプだという思い込みです。確かにSWIFTはMTからXMLに移行しつつありますが、送信されたファイルを受け取る方法は銀行によって異なります。どの銀行も独自フォーマットを使用している上、大部分のクライアントは小額、高額、小切手、振替など銀行ごとに多くのフォーマットを必要としています。多くの企業は、取引先銀行に応じて数百種類ものフォーマットの開発とテストを行わねばなりません。IT企業が、銀行接続と支払フォーマットの検証を全て終えるまでに2年以上かかる例も、当たり前のように見られます。

フォーマットが稼働すると、ITインフラ部門が以後は管理を行います。こうした接続機能を管理し、銀行側の問題を解決し、銀行の要請に応じてフォーマットを編集し、必要に応じて新たな銀行を追加するため、ほとんどの企業は追加のリソースを必要とします。取引銀行の数にもよりますが、スタッフ数は平均して2~5人に及びます。

また企業が直面する新たな課題として、2020年にSWIFTの新たな機能への対応が義務づけられます。2016年にバングラデシュ銀行がSWIFT利用者をターゲットとしたマルウェアを使ったハッカーにより、8100万ドルの不正送金の被害にあったことから、SWIFTは、インフラのセキュリティだけでなく、BICコードを管理する企業に義務づける条件も強化しました。SWIFT接続の自社管理を目指す企業は、Alliance Lite2 (AL2)導入を試みるでしょう。けれど2020年の新たな条件の下では、社内のITサポートチームは、SWIFT認証を保持するため、年1回の認証確認と最大12回ものテストを実施しなければなりません。社内でSWIFT分野の専門知識を持ち、毎年再認証を受ける必要があるため、社内IT部門にとってこれは大きなリスクと追加コストを伴います。ひとつのリスクとして、多くの企業は1~2人しか認証を受けられないでしょう。この新たな人材が会社を辞めたら、どうなるでしょう? 予備は誰なのか? 新たな人材を確保するには、どれくらいの時間とコストがかかるのか?

この3つの主なリスクを軽減し、ERP移行を加速させ、グローバルな銀行接続を簡潔化するため、多くの企業がキリバの接続機能に期待を寄せています。20年の経験と接続機能にルーツを持つキリバなら、お手伝いできます。600以上の銀行ネットワークに対応するキリバのバンクアダプターが、ほとんどのERPや銀行への新たな接続を実現し、開発とテストという困難な作業を不要にし、銀行との統合作業を80%以上軽減することで、ERPのタイムトゥバリューを向上させます。この最高クラスのサービスにより、社内IT部門が銀行との統合をサポートする必要性がなくなり、SWIFT分野の専門知識も不要になります。

キリバの銀行接続サービスと、御社のERP移行プロジェクトを加速させる方法について、詳しくはKyribaにご相談ください。

 

*本記事は5月21日にグローバルサイトで掲載したものの翻訳版となります。オリジナルはこちらをご覧ください。

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