キャッシュの「見える化」を実現する際の5つの阻害要因と、その克服方法

By Bob Stark 2016年6月10日

*本ブログ2015年6月の記事を日本語訳したものになります。

 

「見える化」が十分にできて初めて、財務に関する意思決定が適切に行えます。このことを否定する財務担当者はいません。グループ全体の資金、流動性財務取引が完全に見えていないと、CFOや財務担当者は、吹雪の中で前が見えない状態で自動車を運転しているようなものです。しかしながら、経営陣や株主にとってはそれらは単に言い訳でしかありません。キャッシュは活かされなければなりません。資産価値を守るために必要最低限かつ有効なヘッジはされなければなりません。財務レバレッジを適切に効かせて、さらなる企業価値を追求しなければなりません。

 

すなわち、網羅的に可視化することは、CFOの財務担当者に対する絶対的な命令です。とはいえ、網羅的に可視化をすることは、トレジャリー管理のソリューションを導入している企業でさえ、実際に完全に実現しようとすると難しいものです。

 

完全なる見える化を果たす際の5つの阻害要因

 

1.ツールの選択が間違っていること: シンプルにわかりやすい例で考えてみましょう。もしスプレッドシートがあなたの日常的に最も使うツールであったならば、正確な資金残高をタイムリーに把握することもできないし、正確かつ信頼できる資金予測をたてるための分析を行うこともできません。

 

2.一部の銀行としか接続できない銀行接続機能: すべての資金残高をタイムリーに見ることはできません。

 

3.的外れな資金予測: 資金予測をたてたならば、実績との差異分析を行い、資金予測の精度を高めていかなければなりません。PDCAを行っていないと、いつまでも資金予測は大きくブレるままで、それは関係者の時間を無駄にし、結果、資金を不効率に寝かしています。

 

4.ITリソース: とくにレガシーシステムが多く残っている場合は、財務部門の取り組みにITのリソースはなかなか回されず、結果、スプレッドシートを続けた方が早いということになります。

 

5.部分的/非本質的な投資効果分析: 未だにトレジャリー管理にスプレッドシートを使っていて、これから新しい技術を導入しようとしている企業がしばしば陥りやすい落とし穴があります。それは、導入の費用と効果について非現実的、または非本質的な見積もりを行ってしまうことです。もっとも多い例は、直接的な効果にあまりに拘泥するあまり、自動化によるコスト削減効果を強調しすぎて、本来の目的の達成度合いが見落とされていたり、または見えにくくなっていることがあります。

 

幸いに、これら5つの阻害要因をクリアして、CFOや財務担当者ひいてはグループ全体に、求められている可視化をすべて提供できるようなソリューションがあります。

 

1.クラウドによるトレジャリー: SaaS(“サース”、Software as a Service)のソリューションによって、グローバルレベルの見える化が現実のものになります。導入しやすく、低コストで、社内ITリソースに頼らずに利用できて、グローバルの可視化を実現できます。

 

2.コスト効率のよい銀行接続: 銀行接続は自動化され、セキュアに行えます。しかしそれは、投資効果が妥当であればこそです。銀行接続の方法はさまざまなオプションがあります。中には必ずしも高くないものもあるので、リサーチの努力は惜しんではなりません。

 

3.信頼できる資金予測: 予測をたてるうえで使えるリソースは全部利用します。たとえば、過去の平均値をとるだけではなく、過去の実績からトレンドを推計したりします。さらに予実の差異分析を自動化して、予測の精度を定量化し、自動計算するとよいです。このようなステップを実施して初めて、予測が信頼できるものになっていきます。

 

4.統合、集中されたデータ: 見える化のためのデータは全て、グローバル全体でひとつの中央のレポジトリに格納するべきです。部分的にしかデータがないのであれば、部分的な結果しか得られません。

 

5.バリューの重視: 本当に良いビジネスケース、投資計画は、トレジャリーのソリューションや技術が企業の戦略遂行や財務面の意思決定にもたらした付加価値に注目します。セーブしたコストではありません。

 

これらの要素はそれだけでは、意味のある見える化の即効薬にはなりません。これらが組み合わさってはじめて、財務部門はキャッシュの量や使い道、活かし方について劇的に多くの示唆が得られるようになります。CFOや経営陣は、企業の戦略遂行のために、よりデータに基づいた合理的な意思決定を行うことができます。

 

どのように見える化を改善して、銀行口座の管理レベルを向上させるのかについては、6月23日のウェビナー“Gaining Complete Control over Your Bank Account Management”(英語)*注1にご参加ください。このウェビナーでは、キリバの専門家のプレゼンテーションに加えて、イギリスの公共放送局であるBBCのケーススタディも紹介されます。BBCがキリバを使って、世界で500を超える銀行口座をどのように管理して、コントロールしているのかを知ることができます。

 

キリバのトレジャリーマネジメントシステムとキリバのチームが、どのように貴社の財務意思決定をよりスマートにしているかについて、さらにお知りになりたいときは、guide to maximizing cash visibility(英語)をお読みください

 

*注1:こちらのウェビナーは終了しております。リンクからスライドをご覧いただけます。

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