精度の低い資金繰り予測がCFOにもたらす5つのリスク

By Erik Bratt 2021年5月17日

適切な資金管理は、効果的な流動性やリスク管理といった多くの理由から、どの組織にとっても不可欠です。ほとんどのトレジャラーは、たとえうまく行かない場合があったとしても、タイムリーで正確な資金繰り予測の重要性を理解していますが、彼らのCFOはどうでしょうか?多くの上級財務責任者はトレジャリーから届けられる資金管理と資金繰り予測を額面通りに受け入れます。しかし、グローバルな規模で正確な資金繰り予測に深く関与しないと、CFOは以下の5つの結果を招くことになります。

 

1. 業績に影響を及ぼす悪い意思決定を下す。

ビジネスの意思決定を下す際は、スタッフ数の日々の変動から配当方針や自社株買いの計画といった長期的な施策まで、会社の本当のキャッシュ・ポジションを明確に把握することが不可欠です。スピードが大事であり、CFOが会社の本当のキャッシュ・ポジションを早く把握すればその分計画を早急に実行に移せるようになります。逆に、把握が遅れるとさまざまな問題が生じます。CFOが業績を完全に理解してない、あるいはキャッシュフローの予測が古い情報に基づいている場合、計画を実行するための大事な時間を無駄にすることになりかねません。時期を逸したデータは業績に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

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2. 財務リスクを効果的かつ透過的に管理できない。

財務リスクの管理はCFOにとって大きな課題です。会社の為替ヘッジ戦略は最終損益にプラスの影響をもたらすことがありますが、逆にヘッジの決定がマイナスに働くこともあります。したがって、CFOは財務リスクをできるだけ効果的かつ透過的に管理するため、関連データに容易にアクセスできる必要があります。具体的で正確なデータは、CFOが他の最高責任者や役員にヘッジの決断についての根拠を説明し、支持を得るためのツールにもなります。最後に、こうしたデータは会社のヘッジ戦略がいかに効果的だったかについて報告するうえでも役立ちます。

 

3. 資金調達コストが必要以上に高い。

会社の資本構造を監督する立場にいるCFOにとって、資金ポジションの管理とキャッシュフロー予測は、会社の現在および将来の資金需要を決定するうえで重要な役割を果たします。小さすぎる信用枠を設定するのは危険ですが、会社が実際に必要とするよりも大きな信用枠を設定するのも、たとえその限度枠を一度も使わなかったとしても必要以上にコスト高になる可能性があります。CFOは現在の資金残高と将来のキャッシュフローを明確化することで、外部資金調達の必要性を限定し資金調達コストを削減できるようになります。

 

4. 自信を持てず投資機会を先送りする。

正確さが求められるにもかかわらず過去のキャッシュフロー予測が良好でなかった場合、会社の投資計画に支障をきたし、問題が生じることがあります。例えば、CFOとCEOが能力開発プロジェクトなどに投資したいものの、プロジェクトの予算として短期間、一定の信用枠を設定する必要があり、翌月に客先から支払いを受領したら返済できるとします。キャッシュフロー予測が正確だという実績があれば、CFOは投資の許可を得られるかもしれません。しかし、キャッシュフロー予測への信頼がない場合、CEOはこれらの計画を先送りする必要があるかもしれません。

 

5. 経営効率が悪い。

最後に、会社の資金ポジションを明確に把握できないと、CFOは個々のイニシアティブの進捗具合を監視できなくなる恐れがあります。例えば、会社が事業の1つを縮小する必要があると判断したとします。この結果、ある一定期間で従業員の給与が500万ドルから350万ドルに減少することが見込まれています。資金ポジションを明確化していれば、CFOはこのプロジェクトが予定通り進んでいるかどうかを監視できますが、十分可視化できてない場合、どの程度のスピードで進んでいるかを確認できず、適時介入する機会を失うことになるかもしれません。

 

CFOとトレジャラーはクラウド・ベースのトレジャリー・マネジメント・システム(TMS)を通してリアルタイムの資金繰り予測を行うことができます。TMSはグローバルな資金可視化と高度な予測を可能にし、CFOとそのチームは機動力を高めて意思決定を最大化できるようになります。

 

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