Spotifyはどのようにトレジャリー・イノベーションを実現しているか

By Daniel Shaffer 2017年12月21日

世界トップクラスの財務部門がその功績を称えられるとき、共通のテーマとなるのがトレジャリー・プロセスの合理化におけるイノベーションと近代的テクノロジーの採用です。トレジャリー業務に対しテクノロジーに特化した戦略的アプローチで臨み「2016 EuroFinance Award for Treasury Excellence」(2016年EuroFinanceトレジャリー・エクセレンス・アワード)を受賞したSpotifyの財務部門はまさにそうでした。本稿では同社のサクセスストーリーを紹介します。

 

急成長に伴う課題に取り組む

 

世界最大の音楽ストリーミング・サービスSpotifyが爆発的成長を続ける間、コーポレート・ファイナンス&トレジャリー担当バイスプレジデントのヨハン・ベリクヴィスト(Johan Bergqvist)氏は同社のパートナー銀行およびトレジャリー業務の合理化を進めていました。銀行とトレジャリーのパートナー選びに対するベリクヴィスト氏の革新的で斬新な取り組み姿勢は、銀行との関係性や時間の節約といった面で多大なリターンをもたらしました。

 

「私たちの目標はソリューション指向の俊敏な財務部門を作ることでした。当社のシステムと円滑に統合するセキュアで堅牢、スケーラブルなソリューションを必要としていて、そのニーズをサポートするにはキリバが最適なことがわかりました」とベリクヴィスト氏は述べています。

 

追加の記事:外国為替ヘッジ・プログラムのための法令順守の簡素化

 

トレジャリー・マネジメントの成功へ

 

キリバをサポートしているコンサルティング会社CovariusとSpotifyのITチームの協働により、銀行接続と資金管理のインタフェースは1ヶ月足らずで設計・構築され、その後すぐに最初の導入段階に入りました。この新たなクラウド型トレジャリー・ソリューションは基幹業務に多くのメリットをもたらしました。

 

・マニュアルプロセスの削減:新しいプロセスにより、自動収集された入出金明細の突合が行われるようになったことで、それまで利用していたスプレッドシート・ベースの資金ポジション管理プロセスはただちに廃止されました。

 

・戦略的レポーティングの改善: 入出金種別と入出金取引の突合を伴う前日残高の照合プロセスにより、Spotifyはすべての銀行取引に対する仕訳を同社のERPシステムの総勘定元帳に日次で記帳できるようになりました。

 

・資金可視化と財務統制の向上:資金管理と支払管理を一元化することで不正と人的ミスのリスクを劇的に減らしました。

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・外国為替エクスポージャの低減:財務部門は以前と比べて、為替のボラティリティをより適切に管理できるようになり、そして株主価値を保護できるようになりました。

 

ベリクヴィスト氏率いるSpotifyの財務部門は、非常に競争の厳しいデジタル音楽業界における急成長企業ならではの課題を克服するためにルールブックを書き直しました。元々革新的だった同部門は、マニュアルプロセスをなくし、トレジャリーの自動化で効率を高め、また人的ミスや不正、為替のボラティリティに起因する損失を管理することで、組織に対し戦略的価値を創出するというビジョンを短期間で実現したのです。

 

詳しくは詳細のケーススタディをお読みください。

 

*本記事は2017年11月に掲載された翻訳版となります。オリジナルはこちらをご参照ください。

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