アクティブ リクイディティ: パンデミックの時代に財務部門の復活に向けた処方箋

By Cheik Daddah 2020年4月14日

新型コロナウイルス(以下COVID-19)パンデミックがかつてない規模で広がりを見せ、全てが中断に追い込まれています。不確実性の高まりが当たり前になり、これまで私たちが経験した以上に大きな混乱が生じています。この状況がもたらす現実から、誰も逃げられません。誰もがCOVID-19の影響を受けています。

ファイナンスの世界も揺らいでいます。リモートワークに加え、ファイナンスも大きな衝撃を受けています。とはいえ、COVID-19に伴い誰もが必要とする最大のステークホルダーは、財務部門です。取締役会、CEO、CFOなど誰もが流動性にこだわっています。流動性は資金から始まりますが、広くそれ以外にも及びます。企業は長期的な存続のため、先を見越して自社の流動性を十分に把握する必要があります。顧客から受ける受領書や支払を正確に予測し、リスクを特定し軽減し、統制と不正防止を改善し、キャッシュフローを維持する画期的な手段を見つけるのです。とはいえ、こうした活動のいずれも、それだけではパフォーマンスを最適化できません。様々な手段を総合し積極的に管理することで、流動性は、長期的な存続に向けた唯一の特効薬になります。トレジャラーは普段から重視されている存在ですが、今や、企業の副操縦士として頼りにされています。副操縦士は、この不穏な時期に飛行機を飛ばせなければなりません。

COVID-19が示していることがあります。それは、財務部門の従来の役割をアクティブ リクイディティ マネジメント戦略に変革することが、もはやひとつの選択肢などではなく、不可欠だということです。自社の最も貴重な財務資源である流動性を主体的に管理する態勢が整っていない企業は、その代価を支払い、おそらく企業存続のため不要なリスクを負っています。財務部門が、バックオフィスのサポート役に格下げされた時代は、終わりました。このパンデミックの中で、財務部門の地位が向上したのです。特に、企業がビジネスの命綱である流動性に注意を向けるなか、上級経営陣がどんな情報を手にするかは、財務部門に左右されます。

キリバ最高経営責任者ジャン‐ルーク・ロバートは昨年(2019年)アクティブ リクイディティ マネジメントに向けて企業を導く支援をするチーフ・リクイディティ・オフィサー の設置を求めました。彼は数十年の経験に基づき、アクティブ リクイディティ マネジメントを将来性のある分野、企業の全ての流動性チャネルを活用して継続的に価値を創出する領域、と見ていました。ひとつのチャネルではなく、流動性を確保する互いにつながった波を見出し、動かし、守り、育てられるのです。

COVID-19以前の財務部門の任務をはるかに越えて、アクティブ リクイディティ マネジメントの本質は、流動性の全ての源泉を発見して積極的に調整し、良い時代も危機の時にも企業の命綱である資金を守るため、財務部門の機能を、企業全体にまたがる主体的な業務領域に発展させることにあると、まとめることができます。

多くの企業では、COVID-19が作り出した劇的なパラダイムシフトによって、財務部門を、現金取引の管理人という従来の役割から、企業全体の流動性の最適な管理に主眼を置く、より主体的で目立つ戦略的な機能に真の意味で転換する必要性が強まるでしょう。財務部門の従来の役割を、アクティブ リクイディティ マネジメントという領域として捉えなおすには、組織の位置づけの見直し、投資、新たな戦略的特権が必要でしょう。

これは、今回の危機を通じて得られた大きな教訓のひとつです。短期的(緩和・回復フェーズ)にも長期的(成長フェーズの再開)にも、成功と強靭性(レジリエンス)を確保するため、企業はこの機をとらえる必要があります。現在の混乱にもかかわらず、正しい結論を引き出し自社の財務状況の運命制御できる企業には、明るい未来が待っています。

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*本記事は2020年4月に掲載された翻訳版となります。オリジナルはこちらをご参照ください。

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