リバースファクタリングを用いた 国際サプライヤーファイナンスのモダナイズ


  • 創立
    1961年
  • 業種
    小売業
  • 本社
    ナンテール(フランス)
  • 売上高
    収益
    440 億ドル
オーシャングループ

オーシャングループは、ナンテールに本社を置くフランスの国際小売グループにして多国籍企業です。世界の主要物流グループのひとつ(従業員数337,900人)として、フランスおよび15カ国に拠点を持ちます。フランスに支店を置くほか、中国、ハンガリー、インド、イラク、イタリア、ルクセンブルク、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ロシア、サンマリノ、スペイン、ウクライナ、ベトナムに展開しています。世界各地で639の超大型スーパー、2874のスーパーを営業しています。

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仏小売グループのオーシャン、リバースファクタリングを活用して運転資金を減らさずサプライヤーへの早期支払を実現

2007 年の世界金融危機以降、オーシャングループのサプライヤーは、銀行から妥当な条件での融資を得るため、売掛金の早期回収を求め始めました。一部のサプライヤーがオーシャンからの注文に応じられなくなると、対応の必要性が明らかになりました。

オーシャングループは、運転資金に影響を与えず、リバースファクタリングを使って有利な条件でサプライヤーへの支払を早める方法を探り始めました。そのためにはサプライヤーポータルを導入し、サプライヤーが売掛金の状況を常に把握できるようにする必要があります。

そこでオーシャンは、完全子会社 ASAP( オーシャン・サプライヤー・アドバンスド・プラットフォーム)を設立しました。ASAP は、グループ傘下企業にリバースファクタリング・プログラムを提供します。この事業のもうひとつの目的は、グループの支払方法を現代化し、セキュリティ強化とコスト削減を実現することでした。

「参加したサプライヤーからの反応は上々です。可視性、簡潔性、透明性、独立性、魅
力という点で彼らの期待に応えられました」

フランソワ・ベロッド
ASAP CEO(オーシャングループ)

立ち上げ
この計画が経営陣に承認されると、オーシャンは急いで購買・IT・法務・財務など関連部署を結集しました。ASAP のCEO でグループ全体のリバースファクタリング事業ヘッドを務めるフランソワ・ベロッド氏は、こう語ります。「極めて戦略的な課題に対応する、全社的なプロジェクトでした。そのため社内に強力な支援者を確保し、関係者全員が参加することが重要でした」

オーシャンは、様々な法律、言語、銀行、IT システム、リポジトリ、通貨に対応できる、銀行に依存しないソリューションを求めていました。

「これら全ての要件をネイティブ統合できるのは、キリバのように銀行から独立したソリューションしかありません」とベロッド氏は語り、柔軟でカスタマイズ可能な最新ソリューションへのニーズも、キリバのプラットフォームの採用を後押ししたと指摘します。

実装に向け、まずグループ企業4 社と銀行3 行を組み込んだパイロットフェーズを開始しました。「サプライヤーへの資金調達の取決など、いくつかの決定を承認しました」とベロッド氏は述べます。その後は、e メールでのキャンペーンや会議での直接対談など、幅広いコミュニケーション手段を使って極力多くのサプライヤーをプラットフォームに参加させることを重視しました。

数字で見る成果

15,500社

サプライヤーが参加

5

オーシャン・グループ傘下の企業が対象

47%

ファイナンス依頼が増加
(2016 年12 月~ 2017 年12 月)

当初の目標を上回る成果
立ち上げから3 年後には、当初の目標を上回りました。「15,500社以上のサプライヤーが参加し、2016 年12 月から2017 年12月までにファイナンスの依頼が47% 以上増えました」とベロッド氏。ASAP は現在、グループ企業5 社(ハイパーマーケッツ・フランス、スーパーマーケッツ・フランス、オーシャン・ポーランド、オーシャン・ルーマニア、オーシャン・ポルトガル)に代わってリバースファクタリング事業を追跡管理しています。

サプライヤーはキリバのポータル経由で売掛金情報にアクセスし、数回クリックするだけで有利な条件でファイナンスを受けられます。「参加したサプライヤーからの反応は上々です。可視性、簡潔性、透明性、独立性、魅力という点で彼らの期待に応えられました」とベロッド氏は語ります。一部の国では、紙ベースの支払から電子送金への移行も実現しました。

同様のプログラムの導入を検討する他社へのアドバイスとして、ベロッド氏は様々な銀行との連携の重要性を強調し、オーシャンの場合もこうした連携が成功に「不可欠」だったと付け加えました。

今後の計画
今後は、リバースファクタリング・プログラムを更に多くの国に拡大していきます。「我々の最大の使命はオーシャングループの成長を支えることです。従って当然、同じ分野で大きな課題を抱える他の国からの依頼に対応していきます」とベロッド氏は語ります。

ASAP は、機敏性(アジリティ)と柔軟性を高めるため、既存のツールを更に発展させたいとも考えています。今後の開発には、PO ファイナンスやダイナミック・ディスカウントなどの技術も含まれる可能性があります。「むろん、パートナーであるキリバと緊密に連携してこうした課題に取り組んでいます。キリバは、プロジェクト開始時から我々を効果的にサポートし、今も適切なソリューションを提供し続けています」ベロッド氏は、そう締めくくりました。

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