【御礼】EYアドバイザリー&キリバジョイントセミナー「『攻め』と『守り』の財務マネジメント」が開催されました

08/27/2015

EYアドバイザリー株式会社様と合同で、掲題のセミナーを開催いたしました。(2015年8月27日に開催し、好評につき9月24日にも同内容で開催しております。)このセミナーは、改正会社法の施行や不正会計、突然の決算毀損などをめぐる報道が相次ぎ、リスク管理の側面から改めて財務マネジメントの必要性が高まっている背景を踏まえて企画されたものです。

アジェンダは、三部構成で行われました。まず第一部で、EYアドバイザリー様より、日本企業におけるグローバル財務マネジメントの状況、および改正会社法やコーポレートガバナンスコードとグローバル財務マネジメントの関係についてご説明いただきました。これまで日本企業が財務マネジメントをグローバル展開する際の障壁となっていたものが、クラウドによるソリューションによって緩和されているということで、第二部では、弊社石動より、最新クラウドシステム活用による具体的な事例を紹介いたしました。それを受けて、最後に、EYアドバイザリー様より、第一部のフレームワークと第二部のツールに基づいて財務ガバナンスを高度化していく具体的なステップについて、提言がなされました。

以下、それぞれの内容を簡単に紹介します。


山岡 正房氏
EYアドバイザリー
ディレクター

第一部では、

  • ある調査によれば、グローバルで財務マネジメントを行っている日本企業は18%。
  • 障壁を突き詰めると、仕組みのカベとROIのカベの2点。前者は機能面、コスト面でバランスのとれた最適なツールがなかったことが大きい。後者は可視化できていないので効果が試算できないという点。
  • クラウド型ソリューションの登場により、この障壁が著しく緩和された。
  • 改正会社法により「守りのガバナンス」が求められているが、そもそも事業や子会社の状況が見えていないという足元のリスクが高まっている。
  • コーポレートガバナンスコードは、基本原則4において「適切なリスクテイク」を求めていることから「攻めのガバナンス」が望ましいとは言え、だとするとそのリスクコントロールが極めて重要なものとなってくる。

 


石動 裕康
キリバ・ジャパン
トレジャリー・アドバイザー

第二部では、クラウド型ソリューションが、以下の点において、仕組みのカベとROIのカベをブレークスルーできることを紹介しました。

  • CMSではなく財務マネジメント全般をカバーする機能を揃えている。
  • 可視化の面では、グローバル全体の資金ポジションや流動性リスクを、一覧表や地図上でビジュアルかつリアルタイムに把握できる。
  • 必要な機能を必要な人数分だけ購入できるので、ROIを検証しながら小さく段階的に進めることができる。

 


堀 雄介氏
EYアドバイザリー
マネージャー

第三部では、第一部で提示されたフレームワークに即して、第二部で紹介されたようなツールを使いながら、グローバル財務マネジメントを段階的に展開、高度化させていくためのステップについて具体的な説明がありました。めざすところは、

  • 業務面では、集中
  • 組織や人材面でも、本社や統括拠点への権限集約、強化、人材の集中
  • IT面では、リアルタイムの可視化と自動化
  • ポリシー面では、財務のポリシーやルールの標準化とグローバルでの徹底

 

それぞれにおいて、一度にあるべき姿を目指すのではなく、地域・通貨軸と事業軸とに分けて優先順位を決め、メリットとデメリットのバランスをとりながら、2~3段階くらいのステップに分けて高度化をめざすことがよいそうです。

最後に、「絶対的な正解モデルがないのがグローバル財務マネジメントの特徴」という言葉で締めくくられました。この点は筆者も共感するところで、高度化のモデルは一概に描けない面があります。仮に、高度化のステップを4段階で定義したとしても、1段階目から順に一つずつレベルアップしていくのが正解な企業もあれば、1段階目から3段階目に飛ぶのが効果的な場合もあります。それぞれのステップをどのように進めていくのか、地域・通貨軸と事業軸の視点で、貴社の強み弱みや課題、事業展開の優先度等をバランスよく検討し、貴社版高度化アプローチを描きながら、一つずつ実行していただければと思います。