【御礼】「グローバル財務マネジメント2015」を特別協賛しました。

グローバル財務マネジメント2015
11/24/2015

キリバ・ジャパン株式会社は、2015年11月24日に開催された株式会社ビジネスフォーラム主催「グローバル財務マネジメント2015 ~企業価値を最大化する財務戦略・経営管理体制のあり方」を特別協賛しました。

企業の事業環境がグローバル化を加速していくなか、財務部門が経営の意思決定を担う存在となっていくための施策について、実務家の方々の知見を伺いながら探っていくという趣旨のフォーラムでした。各講演者からは以下のような知見の共有がありました(話された具体的な内容そのものについては控えます)。

花王様より、2010年から海外の資金管理に取り組まれてきた、その道筋を紹介いただきました。資金の見える化は第2ステップで、まず銀行CMSをつかってプーリングとネッティングをセットで始められたところが象徴的で、今はサプライヤーファイナンスまで取り組まれているそうです。子会社が主体的に参加するよう選択肢を与えるとか、子会社を巻き込んでいくための仕掛けも興味深かったです。5年にわたる取り組みの結果、いまではプーリング口座やシェアードサービスに資金や決済を寄せない方が気まずいという空気が醸成できているそうです。

次に弊社副島より、クラウドによって実現できるトレジャリーマネジメントについて紹介致しました。

DIVA様より、経理財務部門に今求められる課題とシステム要件について説明がありました。経営指標は企業が見ているものと投資家が見ているものは全く違うという指摘は、後段のエーザイ様の講演とつながるものでした。不適切会計は増加傾向にあり、それは見積りで計上される勘定科目において起きているという時宜を得たコメントもありました。この点はベンダーの立場としては、人手を介させない自動化は当然としつつも、データによる裏付けをリアルタイムでとれるようにして、透明性を担保させていくところではないかと思います。

ネスレ様は、ネスレのグループ経営管理体制や人材育成について紹介いただきました。KPIの具体例、管理の切り口、考え方、そしてキャリアパスについて非常に具体的な説明でした。KPIのもととなる考え方は、10%成長が当たり前の感のある現在の企業への期待値からすると、非常に堅実な考えを持っていることが印象的で、株主とどのように向き合っているのか、もう少し伺いたかったところです。

エーザイ様より、コーポレートガバナンス・コードや伊藤レポートなどであらためて注目されているROEについて、伊藤レポートがROE目標をなぜ8%を目安としたのか、なぜエクイティスプレッドを指標としたのか、その背景、根拠を説明いただきました。ROEを重視した経営については昔から賛否両論ありますが、その良し悪しはともかく、機関投資家と年間数百回ミーティングしている講演者の論旨には現実的なものとして強い説得力を感じました。フィナンシャルな視点の投資家と、オペレーショナルな視点の企業との会話を成り立たせるのは、理念とビジョンのコミュニケーションだという点が、DIVA様の問いかけの回答でした。エーザイ様は企業理念を総会決議を経て定款で宣言していらっしゃいます。

日産化学様より、財務部門とITの関わりについてご紹介がありました。これはとりもなおさず、事業の実態を把握するための指標を探求する歴史でした。ERPを入れてリアルタイムにデータを見られるようになったが、それでそもそも事業の実態を掴めているのかという疑問から、やがてPL重視から事業部別BSも見るようになり、財務体質に直結する与信管理や在庫管理のレベルアップにつながっていっているというストーリーです。高額なERPを入れて満足するのではなく、常に本質的な点に立ち返って改革を進めていっているという姿勢は、みなさんの会社でもどうでしょうか。足元を振り返えさせてくれる、とてもよい講演でした。

このフォーラムの出席率は95%で、しかも殆どの方が最後まで残られました。本テーマへの関心の強さ、タイムリーさを反映しているのではないでしょうか。また各講演者のプレゼンが、ここまで細かく具体的に事例紹介されるケースはあまりなく、参加者に非常に有益な示唆となったのではないかと思われます。