銀行と企業のコネクティビティは、財務とITの課題を解決し続ける

By Brian Blihovde, Senior Director, Strategic Marketing 2022年6月16日

銀行と企業のコネクティビティ(接続性)がもたらす困難と課題の度合いが、自社のコネクティビティを維持、管理する上での困難と課題を表していることが、最近の調査で明らかにされています。

ITとエンジニアリングのリーダー100人を対象にしたこの調査では、今日の企業がERPやその他のシステムの銀行接続をどのようにサポート、提携、提供、維持しているかに関して質問をしました。銀行とERPの接続は、非常に多くの財務および業務機能やプロセスにとって極めて重要なポイントです。キャッシュマネジメント、キャッシュアプリケーション、収益レポート、ペイメントハブ、財務活動、運転資本プログラムはすべて、企業と銀行の間で情報を配信または伝送するための、安全で効率的かつ自動化された接続に依存しています。
 

ERPは複雑であり、その導入と管理にはさまざまな専門知識が必要
半数以上(59%)の回答者が、銀行との接続を担当する専任のIT管理者を置いていると回答しています。


 

さらに、銀行との接続を専門に担当するITリーダーの88%が、「銀行とERPの接続は最も複雑なタスクの1つ」と回答していることも驚きではありません。銀行の情報の重要性が、戦略的優位性のための成果を生み出す意思決定と、財務の日常業務にこれほど明確に結びついているにも関わらず、アンケート回答者のほとんどが、接続性を提供する迅速かつ先進的なテクノロジーの恩恵を受けていないことは明らかである。
 

従来の銀行接続には専任のスタッフが必要
回答者から得られた興味深い知見として、IT部門の大多数が、主に銀行との接続のために専任のITリソースを配置していることが確認されたことがあげられます。これらの回答や指標を解釈すると、非常に明確な傾向や視点が浮かび上がってきます。たとえば、一部の企業はAPIやその他のサービスを利用して接続を自動化し、銀行接続プロジェクトの効率化による時間短縮を実現していますが、大半は依然として古いプロジェクト手法とフレームワークで運用されています。そのため、企業と銀行の双方の担当者がチームを組んで、目的に合わせてサンプルファイルや仕様を交換して、決済ファイルや銀行レポートファイルをファイルベースで送信するプログラムの開発をし、繰り返し、時間をかけてテストを行う必要があります。


 

銀行との接続においては、ITだけでなく財務知識が必要な理由
欧米では、ITスタッフの50%以上が財務のバックグラウンドを持っています。ということは、ITおよび技術的な能力だけでなく、それ以上の知見が必要であることを示しています。銀行、財務レポート、会計、支払などを扱う場合、ITリソースは財務知識をスキルセットの一部として持っていなければなりません。なぜでしょうか。実は、銀行レポートの発行が停止した場合の影響、銀行明細に含まれるデータ、支払、不正行為、決算とレポートのサイクルを理解し、日々の運用の信頼性を確保するために、古いテクノロジーが使われ、依然として必要な人的リソースを束縛しているのです。しかし、IT部門と財務部門がともに、財務・会計全体の健全で効果的なレポーティングルートを維持するために、これらの人的リソースに依存しているため、人員不足がより問題になってきています。過去2年間に広まった「大量(自主)退職時代」と「財務人材獲得競争」は、IT部門がニーズに合ったリソースを見つける上で一役買っています。IT部門はどのように人材不足のレンズを変え、長期的な解決策を見出すのでしょうか。その答えは、APIと機械学習によって、繰り返しの作業や再利用できる機能を自動化する革新的なテクノロジーにあります。
 

ERPの銀行接続を担当するITマネージャーは、ITの専門知識に加えて、財務の経験があることが望ましい
半数以上(53%)の回答者が、自社のITシステムとグローバルな銀行との接続を担当する人員が、財務のバックグラウンドを持っていると回答しています。


 

銀行とERPの接続のための一貫性のないスケジュール
日々の業務やレポーティングのニーズだけでなく、銀行とERPの接続は、アップグレードや新規導入など、主要プロジェクトの出発点でもあるのです。この調査から見えてくる問題は、CIOやCFOが、自社のシステムと提携銀行や長期取引銀行との接続に関わる労力の実態を把握していないことです。また、その組織は、各銀行との一貫した接続性を実現し、全体のスケジュールを短縮することができるAPIやConnectivity as a Service (CaaS) ソリューションや製品を導入していない可能性が高いと言えます。

銀行間の接続を行うだけで、1カ月から4カ月(あるいはそれ以上)かかります。多くの要因がありますが、接続プロトコル、独自の接続方法、暗号化キー、さまざまなサービスレベル契約が存在するため、従来の仕組みでは、銀行との接続は決して簡単なことではありません。財務・会計情報の可視化のために決済と銀行レポートを追加する場合、スケジュールは3カ月から8カ月と、さらに延びます。この傾向に対抗する一つの方法は、財務部門とIT部門および銀行の双方の負担を軽減するために、あらかじめ設定済みで提供されるコネクティビティとツールへの移行を開始することです。API、AI/ML (機械学習)、RPAは、接続に関わるステップを自動化し、テストスケジュールを短縮し、より早く稼働させるのに役立ちます。
 

80%の回答者が、新しい銀行とERPの接続に1ヶ月以上かかると回答

調査では、時代遅れで旧式のテクノロジーを使用している組織が、銀行とERP、財務レポートツール、決済やレポート用のサードパーティシステムを接続する際のスタッフの人数、スケジュール、拡張性におけるコスト面での影響が浮き彫りになりました。より高速で、より機敏で、より復元力のある、より高機能なツールへの進化と準備についての詳細は、ERP移行に関するeBookをご覧ください。
 
 

おすすめコンテンツ
オンデマンドセミナー:財務部門にもIT部門にも嬉しいERPとKyribaの組合せ
Eブック:ERPのクラウド移行時における支払業務の最適化
ファクトシート:キリバのエンタープライズ・コネクティビティ

img
エンタープライズ
リクイディティ

流動性を活性化し、企業の成長と価値創造につなげます

詳細はこちら